好奇害死猫

イギリスのことわざ「好奇心は猫を殺す」より。見(観)たもの、聞(聴)いたもの、調べたものを書き記すためのブログです。

ニートの国、ナウル

日本でも近年増え続けている、ニート
先進国の失業率は一ケタ台が基本。
日本では5%超えただけでも大騒ぎになる。
しかし、上には上がいる。

f:id:Eiji_K:20170124110503j:plain


赤道直下の太平洋に浮かぶ小さな国、ナウル
この国の成人男性の失業率は90%にものぼる。
国民のほとんどが仕事せず遊んでやがると言うわけだ。
こっちは寝る間も惜しんで働いているというのに・・・。
なんて羨ま・・けしからん連中だ!!
しかしなぜニートばかりなのか?
それは「リン鉱石」が原因である。
リン鉱石とはリン酸塩鉱物を主成分とした鉱石で、
工業原料として利用可能なリンを採集できる価値のある鉱石だ。
1889年、ナウルでその「リン鉱石」が豊富にとれる事が判明。
先進国どもはこぞってナウルに押しかけて「リン鉱石」を掘りまくった。
おかげでナウルGDPはうなぎのぼり、うっはうっはのバブル到来。
ここからナウルは調子こきはじめる。
医療費、教育費はタダ!!
家事、仕事、リン鉱石の発掘はすべて他国の人任せ!!
税金はなんとゼロ!!
なんだ、ここは天国か。
しかし、それも長くは続かなかった。
2000年代に入るとリン鉱石が採りつくされる。
先進国は撤退。さよならグッバイ
GDP大暴落!!
しかし国民働かず!!何故だ!?
国民「だって何十年も働かなかったし~。今更働く気起きなーい。」
だそうな。
そしてあえなく国家破綻。
めでたしめでたし。

まあ日本もバブル期に調子乗ってたから何とも言えまへん。
なにごともほどほどがだいじね~。